デジタルジークレー

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デジタルジークレーとは?

私達が製造するデジタルジークレーは、イラストレーターが描いたデジタルアートを実存する「質量ある物質」として印刷することをコンセプトにしています。イラストレーターの創造性に理解がある人たちや、最高品質の美少女アートをインテリアとして部屋に飾り、毎日の生活を豊かなものにしたい方に向けて制作されています。

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デジタルジークレーにはあえて「デジタル」という名称をつけています。同業者からは「商売上はあまりうまい方法ではない」と言われることもありますが、私達は「デジタルデータを物質化する」ことにこだわっているからあえてそう呼んでいます。

 

世の中のジークレーは一般的に「複製版画」と呼ばれることもありますが、呼称が一般的であっても最終的にプリンターで印刷されたものを「版画」と呼ぶことを私達はなるべく避けています。

デジタルジークレーは以下のコンセプトで制作されています。

再現性・・何も足さない、何も引かない

イラストレーターが表現したい色や線を忠実に再現しています。それがどれだけ合理的であったとしても、99%の人が「後処理によって見栄えが良くなった」と言ったとしても、イラストレーターが塗った色になんらかの補正をかけることを私達は決してしていません。

保存性・・デジタルに匹敵する寿命

デジタルアートは記憶媒体が存在する限り半永久的に保管することが可能です。

デジタルジークレーは色あせの原因となる紫外線や空気中のオゾンに対して暗所であれば200年もの間、品質を維持することを業界で唯一「保証」しています。仮に5年前に購入したものであろうと、万が一色あせが発生した場合は何度でも無償で交換します。

 

デジタルデータ自体は半永久ですが、記憶媒体の故障により一瞬にして失われる危険性をはらんでいます。

一方、所有者の寿命を考慮すると、私達が保証する200年という品質維持期間によって、デジタルデータとフィジカルデータ(デジタルジークレー)の実存性や永続性に実質的な差異はなくなるのではないか?というのが私達の問いかけです。

 

デジタルデータはそれ自体が永久に失われなくても、忘れられることがあります。

フィジカルなデジタルジークレーは飾っている限り忘れることはありません。

再分配性・・持続可能性の高いエコシステムの実現

デジタルジークレーの収益(売上から原価と経費を引いた額)は全額が「イラストレーター活躍の場の創造」に使用されます。具体的には以下のように使われます。

 

・A4のデジタルジークレーを1枚販売した場合、10%の2000円がイラストレーターに還元されます。

イラストレーターサイン会の報酬や交通費宿泊費として使用されます。

・イラストレーターとファンとのフィジカルなコミュニケーションの場を創る目的でイラストイベントの運営費や会場費に使用されます。『共通言語を持った人との待ち合わせ場所』にしたいと思います。

・残りは全額次回イベントのイラスト報酬として引き継がれます。

さらに、このあと説明するように、商業的に成功しているベテランイラストレーターが生み出した収益が、まだ商業的な成功体験の少ない若手イラストレーターの起用予算として再分配されています。少し長くなりますが、ここだけは丁寧に説明させてください。

​若手イラストレーターに向けた私達の想い

FANBOXなどを利用した​クリエイターエコノミーが進化することで、ベテランのイラストレーターはファンからのダイレクト課金を得ることが簡単になりました。イラストレーターを最も効率的に直接支援したい場合、イラストレーターが直接販売するグッズやNFTを購入したり、そのイラストレーターのFANBOXに加入することをおすすめします。

実力と人気のあるイラストレーターは私達が手を差し出さずとも十分活躍できますが、私達はまだこれから人気が出る、活躍する可能性のあるイラストレーターにも目を向けています。

現在、決して少なくない人数のベテラン人気イラストレーターは1~2年先まで企業からの仕事で埋まり、一枚単価も高額で、ファンからのダイレクト課金も容易になっている半面、若手イラストレーターは企業からの依頼も少なく、単価も国が定める最低時給を下回るほど安く、FANBOXでも人数が集まらず、生活に困窮して遂には筆を折る方がいます。

企業からの依頼はリテイク時に有益なアドバイスが多数得られることも多く、上達速度もメキメキと上がっていきます。一方、企業依頼が少ないイラストレーターは全て自力で工夫を重ねるしかなく、例外はありますが、総じて上達のスピードは遅めです。

リテイクのない依頼をいくらこなしても長期的でサスティナブルな(持続可能性のある)イラストレーターの成長に繋がりません。かといって、現実問題として短期の収入がないとやはり活動が継続できません。

このように技術進歩も収入も2極化し、大きな格差が開いてきつつある状況で、ほんとうの意味での「イラストレーターの支援」を掲げる私達の存在価値は何なのか考えた結果、ベテランの人気イラストレーターを軸としつつも、その収益の一部を若手に再分配する仕組みを思いついたのが5年前のことです。

ベテランヘは適正なイラスト代の他に、売上連動報酬を支払います。

若手にはイベントを通じて活躍の場を創出し、私達自身によるリテイクのある「企業依頼」を実現します。

もちろん、ベテランと同じイラスト代の他に、売上連動報酬は若手にも支払われます。

このようにサスティナブル(持続可能性)なエコシステム(生態系)を維持成長することが私達の存在価値だと考えています。

生態系は「弱肉強食」だと誤解されていますが、実際は「適者生存」です。変化し、環境に適応した者だけが生き残ることが出来ます。すでに勝っているイラストレーターを「さらに勝たせる」ことはよそに任せたいと思います。私達はまだ声の小さな挑戦者を徹底的に肯定し、寄り添い、後押したいと思います。つまりそれは「適者」を「生存」させることです。

いまベテランの人気イラストレーターも最初からベテランだったわけではなく、すべて1人で努力してきた結果であり、結果が出ないのは本人の努力が足りないのでは?という考え方はとても尊重できます。自己責任と言ってしまうのは簡単ですが、追い打ちのようにそれを言う必要がないくらいすでに社会は十分厳しいというのも事実ではないでしょうか?自己責任論を尊重しつつも私達は「父性」つまり、一歩引いた目線で我が子のように他人を見守って共同体を維持しようとする社会接続意識を持った親心みたいなものを大切にしたいと思っています。一言で言うならクソバカおせっかい野郎なのです。

このような私達の理念が机上の空論でないことは、TOKYO ILLUSTRATION WEEK で改めて示していきたいと思っています。

本保存性はデジタルカラー写真プリント画像保存性試験方法(JEITA CP-3901)の屋内耐オゾン性試験方法に準じて算出した予測値です。耐オゾン性の表示年数は、一般家庭でサンプルをガラス額縁等の覆いのない状態で掲示した場合のオゾンガスによる画像経時劣化への影響を想定しています。保存・掲示の方法によっては効果が発揮されない場合がございますので、ご注意ください。

〈前提条件〉
●掲示条件 室内の額縁なし掲示状態
●環境条件 温度:23℃、湿度:50%
●用紙   写真用紙<光沢>・<絹目調>使用時

〈評価方法・寿命推測〉
●評価条件 オゾンガス(5ppm)、温度:23℃、湿度:50%、サンプルをそのまま放置
●判断基準 JEITA C P-3901寿命年数予測方法に準ずる
●寿命推測 屋内耐オゾン性(年)=積算濃度(ppm・hr)÷40(ppm・hr/year)

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デジタルジークレーの特徴

私達はこれまでデジタルジークレーの機能やスペックをあまり多くを語ってきませんでした。その結果、購入したお客様から「品質がいいのだからもっとスペック情報を出したほうが良い。もったいない」とお叱りを受けることがあります。どうしてそれをしてこなかったのか、理由はいくつかありますが、ひとつには3高(高学歴・高身長・高収入)で結婚相手を選ぶようなことをお客様にさせたくなかったことがあります。分かる人だけわかってくれればいい。少し職人気質な私達ですが、皆様のおかげで累計1万人を超えるお客様からグッズを購入いただくまでになった現在、そうも言ってられなくなってきましたので今回は満を持して?デジタルジークレーの特徴を詳細に説明したいと思います。

多様性

超人気作家から、若手まで。イラストレーターの名前ではなく作品でレパートリーを増やしています。人気作家の作品しかデジタルジークレーにならないということは私達はしていません。この特徴を最初に持ってきたのが私達の小さなプライドです。

いままでにないインテリア

一部のコンセプト作品を除き、どんなご家庭のお部屋にも調和するような作品作りを基本としています。そのための努力一つとして特徴的な「高演色」があります。照明によって色の見え方が変わることを「演色」といいます。光量や色温度が厳密に管理されている美術館と違いご家庭の光源は様々で色もまちまちです。デジタルジークレーはとても「低い」光源依存性により、どんな光源下でもある程度一定した色で見えるようになっています。またどんな季節でもマッチするように、クリスマスやハロウィンなど極端に季節感の高い作品はなるべく作らないようにしています。短期で消耗される作品をあまり作りたくないというのが私達の想いです。

データ入稿から製造まですべて自社

デジタルジークレーは最新のデジタルプリントテクノロジーと、人の目による品質管理を大切にしており、すべて自社内で生産されています。以下、デジタルジークレーの製造プロセスを紹介します。私達の作品がどのように製造されているのか皆さんに知っていただくきっかけになれば幸いです。

1.イラストのチェック

入稿されたイラストをカラーマネージメントモニターでチェックします。レイヤーの構造によって派生商品ができるかもしれない?と思いながらスタッフは目を皿のようにしてイラストを見つめています。極稀に消し忘れの描画データに残っていたり、わずか1ピクセルの「点」が残っていることがあります。これをすべて探し出し、イラストレーターに確認した上で除去したりします。

2.試し刷りと色校正

チェックを終えたイラストデータをプリンターに入稿します。私達の使用する最新のRGBデジタルプリンターは、一般的な業務用CMYKプリンターより576%解像度が高い超高精細モデルです。一般的な業務用CMYKプリンターに比べてインクのコストが6倍以上と非常に高価ですが、イラストレーターは原則RGBでイラストを制作しているため、RGBプリンターでないとそのままの発色が再現されません。なぜなら、人間の目に見える色のうちおよそ65%しかCMYKはRGBカラーを再現できないのです。そのため、CMYKによる印刷物は、RGBより発色が悪く、特定の色がかなりくすんでしまいます。もちろん色校正である程度RGBに近づけることは可能ですが、もともとの色域が狭いため完全にRGBの発色を再現することはできません。これが私達がRGBプリンターを高コストでも使い続ける理由です。

現在5台のデジタルプリンターがフル稼働していますが、これらは最新機種が発売になるたびにアップデートしています。試し刷りは、イラストレーターに送付してOKとなり次第、本刷りに移行します。なお、何度も制作しているイラストレーターは、この承認プロセスを省略することもあります。通常ここまでで数週間要します。

3.本刷り

試し刷りでなにか不備があればプロファイルと呼ばれる色校正用のデータセットを微調整します。その後本刷りとなります。本刷りは作業自体は試し刷りと変わりませんが、お客様に渡す商品ですので、厳重な品質チェックが行われます。

4.品質チェック ー黒点ー

ここでは、用紙に漉き込まれてる汚れがないか、また印刷面についた黒いインク粒や、排紙ローラーの汚れが付着してないか、印刷面の傷やカスレがないかを主に見つけます。この作業には高い集中力と目の良さが求められます。A3サイズのイラストの中にある1mm以下の黒点を探すことは容易ではありません。近視や乱視、遠視の人がルーペを使わないとわからないインク粒を裸眼で探せるというのは生産性を上げるために重要です。

5.品質チェック ー色ー

研究によると女性は男性より4倍もの色を識別できると言われています。したがって私達の品質リーダーは、創業以来3年間デジタルジークレーを見続けていた17歳の女性が行っています。視力もよく裸眼です。なんらかのプリンターの不調による「なんか色が少しおかしい気がする」は彼女が最初に気づきます。数百枚も連続でプリントするとプリンター不調で「緩やかに」色が変化することがあり、相当気をつけていても見逃してしまいがちです。鷹のような目を持つ彼女はそれを見逃しません。彼女が首を傾げながら「なんかおかしい気がします」という報告にスタッフ全員が全幅の信頼を寄せています。

6.証明書の添付

品質チェックをクリアしたデジタルジークレーは裏面にエディション番号と、イラストレーターの直筆サインが入った和紙のラベルを丁寧に貼り付け、割り印がされます。ラベルの偽造防止にはホログラムシールを使われることが多いですが、私達はすべて模様が違う「手漉きの和紙」をラベルに使うことで、偽造不可能なラベルとしています。

7.額装

ラベルを貼り付けたデジタルジークレーは額装されます。用紙は美術館品質の100%コットンの無酸性紙を使用しているため、カビやシミの原因となる素手での作業は厳禁です。額装時にホコリが入ってしまうことがあり、最も気を使う作業です。

8.最終チェック

出荷前にエディション番号と購入したお客様の照合、額装内のホコリ、額装の傷など最終チェックを行います。

9.ピッキングと梱包

実は最も頭を悩ましているのがこの作業です。大半のお客様はデジタルジークレー以外の商品も購入しています。種類もそれぞれ、サイズもそれぞれ、提携工場で生産している他のグッズの納期もバラバラです。

ピッキング担当は一番遅く生産されてくるグッズの納期に合わせてデジタルジークレーの準備をしなければなりません。また、購入したすべての商品が入るサイズのダンボールを数十種類の中から見つけ出し、梱包材をパズルのように組み合わせる必要があります。こちらは高い空間認識能力が必要なため、私達のメンバーで唯一の男性スタッフが担当しています。

10.おまけ

ここまでしてようやく出荷準備が整ったデジタルージークレーですが、契約する運送会社の気まぐれで、約束した時間より早く来てしまい、結果その日の集荷便に間に合わないということがよく起こります。お客様には1日でも早くお渡したいので、その場合はスタッフが自分の車にダンボールを詰め込んで、営業所に直接持ち込んでいます(^o^)

その他の特徴

極まった黒

「黒さ」と「暗部階調性」にこだわっています。デジタルジークレーはイラストの「線画」がとても黒いため、全体的に絵がシャープに引き締まった印象を与えます。また、暗部の階調を表現するために黒インクの上にライトグレーをオーバーコートして無限に近い階調と深みを表現しています。

繊細な青

青髪が特徴の絵守未來が多くの被写体となっていることもあり、多様なイラストレーターが、多様な「青」を表現しています。そのため「青」と言っても無限に近いレパートリーがあるため、青の表現にはひときわ気を使っています。「絵守未來プロファイル」を呼んでいる青を忠実かつキレイに発色するためのプリンターセッティングの他、プリンターでは再現が困難だったブルー・バイオレットを表現するために専用のディープブルーインクを追加しています。

200京色

アメリカ ニューヨークにあるロチェスター工科大学マンセル色彩研究所によるカラーマネジメント理論を応用し、階調性、色再現性、粒状性、光源依存性が最適になるアルゴリズムによって、常に最適で安定した高画質を実現しています。その色数は200京色にもなり、表現できない色はないと言っても過言ではありません。

輝く印刷面

上記の難しいお話は脇においておくとして、実はデジタルジークレーを実際に見た方から一番たくさんいただく感想が「光を発しているように絵が輝いているように見える」です。これには実は理由があり、デジタルジークレーが「どこよりもきれいだと思う」とユーザーから評価される理由になっています。

この秘密は顔料インクの一粒一粒をクリア層でコートしているからです。このクリア層が光を乱反射し、独特の輝きを発生させています。おそらく商業ジークレーでこのインクを使用しているのはデジタルジークレーだけではないかと思っています。パット見た瞬間に感じるデジタルジークレーの別格の美しさはこれが理由です。

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